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作業療法士として、多くの高齢者のリハビリや環境調整に携わってきました。自分の経験をもとに、「OTの専門知識×現場の知恵」で少しでもラクになる介護のヒントを発信しています。

【OT解説】高齢者の足のむくみを和らげる安全な運動とケアの手法

家族の足のむくみで悩んでいませんか。「靴下の跡がくっきり残って消えない」「足がパンパンに腫れて、触れるだけで痛がる」。 介護が必要な生活が長くなると、足のむくみやそれに伴う痛みに悩まされ、なかなかすっきりしないケースがよく見られます。 在宅介護をされているご家族はもちろん、介護施設で働くスタッフの方々も、利用者さんからの痛みの訴えに「どうにかして楽にしてあげたい」と日々悩まれているのではないでしょうか。 私の妻も介護現場で働いていますが、同じような悩みをよく耳にします。 むくみがひどくなると、歩くのを嫌が ...

在宅介護はどこまで手伝う?プロが教える負担を減らす見守りのコツ

在宅での介護が始まり、「家族だからできる限りのことをしてあげたい」「少しでも親に楽をさせてあげたい」と、何でもかんでもしてあげていませんか? 自分の家族であれば楽をさせてあげたいと思うのは当然です。 事実、私も作業療法士免許を取得する前に母親の看取りをするために在宅での介護をしていた時には、同じ考えを持っていました。 少しでも負担を減らせるようにと食事の準備・片付け、洗濯、体の清拭まですべての介護を行っていたのです。 介護現場でも服を選んだり、靴下や靴を着脱させるといった本人でもできることを全介助でやって ...

認知症の入浴拒否!作業療法士が教える原因と5つの具体的対応策

「何度お風呂に誘っても『さっき入った!』と怒鳴られる」「何日も入っていないのに、頑なに嫌がる」 認知症のご家族を介護するなかで、多くの方が直面し、疲れてしまうのがこの『入浴拒否』ではないでしょうか。 ついイライラして「なんで入ってくれないの!」と怒鳴りつけてしまい、自己嫌悪に陥っている方も多いと思います。 私も作業療法士としてご自宅を訪問したり、施設で入浴業務を手伝うなかで、この入浴拒否を何度も見てきました。 施設での会議で議題としてあがり、対策や声掛けの方法を検討したこともあります。それだけ、入浴拒否が ...

【作業療法士直伝】腰を痛めない!楽で安全な立ち上がり介助5ステップ

在宅介護を頑張っているみなさま、立ち上がりの介助で腰を痛めていませんか? 介護の基本動作の一つであり、一見すると簡単そうに見える立ち上がり介助ですが、やり方を間違えると介護者の腰を痛める大きな原因になってしまいます。 実は、私も学生時代に実習先で、間違えた立ち上がりや移乗動作の介助を繰り返した結果、腰を痛めてしまった経験があります。 立ち上がりの介助は、教本に載っているような基本を守るだけでも、今よりぐっと楽に、安全に実施できる可能性があるのです。 この記事では、作業療法士である私が、立ち上がり介助の基本 ...

OT解説!認知症の方への声かけとコミュニケーションのコツ

認知症のご家族の介護、毎日本当にお疲れ様です。 在宅・施設にかかわらず、「さっきも同じことを聞かれた」「何度説明しても分かってもらえない」という場面は少なくありません。 忙しいときに何度も同じやり取りをしていると、ついイライラして強い口調になり、「また言い過ぎてしまった…」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。この繰り返しが、介護疲れを大きくしてしまうのです。 実は、介護する側が「正しいことを教えないと」「ちゃんと分かってもらわないと」と真面目に向き合おうとするからこそ、「残念な行き違い」が起きてしまう ...

介護の腰痛を防ぐ!作業療法士が教える「力に頼らない」楽な介助のコツ

確かに最低限の力は必要ですが、力任せだけに頼って介護を続けると、あっという間に腰や膝を悪くしてしまいます。 では、本当に必要なものは何でしょうか? 実は、ベテランの介護職やリハビリ職が涼しい顔で介助できるのは、筋力があるからではありません。 スムーズな介助を行えるのは、「人間の体の仕組み(ボディメカニクス)」をうまく利用しているからなのです。 あなたは家族の介助をする時、一生懸命支えようとして、相手をガッチリと「安定」させていませんか? 実はその「過度な安定」こそが、あなたの腰痛の最大の原因かもしれません ...

高齢者のリハビリにEMSは効く?作業療法士が語る現実と注意点

リハビリ業務に携わっていると、「貼るだけで筋トレ」「座ったままでOK」といったキャッチコピーのEMS機器の効果について質問されることがあります。 テレビやインターネットで多くの商品を目にする機会が増えてきたこと、広告のうたい文句があまりにも魅力的なことがその理由のようです。 やはり、自分で起きたり、立ち上がったり、歩くのが大変になってきた家族のために、少しでも筋肉がつくなら試してみたい、と感じるのはとても自然なことだと思います。 しかし、作業療法士としての視点からお伝えすると、EMSに「筋トレの主役級の効 ...

在宅介護に限界と罪悪感!?作業療法士が語る踌躇なくプロを頼る理由

家族の介護は自宅でやるべき、そんな先入観に悩まされていませんか? 「親の介護は、愛情を持って家族が自分たちの手でするべきだ」。そんな世間の風潮や無言のプレッシャーに、今まさに押しつぶされそうになっている人も多いのではないでしょうか? オムツ交換や食事の世話くらい、愛情があれば誰にでもできるだろうと思われるかもしれません。 しかし、対象者の尊厳を守りながら、互いの苦痛を最小限に抑える「質の高い介護」は、決して素人が簡単に継続できるものではありません。 現在は作業療法士として長年リハビリや介護の現場に携わって ...

スマホ操作の習得に「ゲーム」が有効だった話とリスク管理について

高齢化が進む日本においても、さまざまな技術は進歩していきます。 正直なところ、筆者も昔に比べて新しい知識をインプットするのが大変になってきているのを実感する毎日です。 パソコンも車も、携帯電話も20年前くらいは非常にシンプルで使用方法も覚えやすかった印象ですが、最近は内部で何が起きているのかさっぱりで、機能の一部を覚えるだけでも一苦労。 そんななか、施設に入所している高齢者の持ち物も少しずつデジタル製品にシフトしていっているのを感じます。 リハビリ業務に携わっている方なら、一度は相談されたことがあるかも知 ...

常識を覆せ!リハビリ拒否の60代が【ガンプラ】で劇的に変わるまで

「リハビリ室に行きたくない!」、「あんな子供だましはやらん!」 リハビリの現場、特に介護老人保健施設や療養型病院では、こうした壁にぶつかることがよくあります。 特に、まだお若い60代の男性利用者さんにとって、90代の方々と一緒に童謡を歌ったり、折り紙や貼り絵をしたりするのは、プライドが許さないことも多いようです。 「自分はあそこの爺さん婆さんとは違う」…。そう思ってしまうのは、ある意味で当然の心理ではないでしょうか。 今回は、私が新米作業療法士(OT)だった頃、あるアイテムを使って「頑固なリハビリ拒否」を ...